こはる|ハッピーライフノート

アラフィフワーママのこはるです。毎日思ったこと、学んだこと、感じたことを記したくて、ブログをはじました。

ベニシアさん、素敵な生き方を教えてくださり、ありがとう

6月26日(月)

育休中の思い出はたくさんあります。

「何者にも変え難い存在を守り育てる」という行為だけでなく、仕事をしている時には経験できないこともたくさんできました。

 

その一つが日頃みないテレビが観れるというもの。

 

私が育休中によくみた番組はNHKの「あさイチ」と「猫にしっぽ カエルの手」です。

 

当時の「あさイチ」は、イノッチと有働さんの名コンビ(!?)時代。朝の情報番組は乱立していて、今日はどれを見ようかと悩みますが、私は迷わず「あさイチ」一択でした。

 

司会者のトークと番組構成がとにかく面白かったからです。

「今日、このレシピで晩御飯を作ってみよう」

「今度、こんな手芸をしてみよう」

「この健康食材、取り入れてみよう」

「掃除の段取りはこうするのか」

 

主婦業もママ業もスタートしたてだった私には、役立つ情報が盛りだくさん!楽しいし役に立つにこれ以外の番組をみようとチャンネルを変えたこともありませんでした。

 

そしてよくみていた番組のもう一つが「猫のしっぽ カエルの手」です。これもNHK

 

イギリスの貴族階級出身のベニシアスタンリーさんの、京都大原の暮らしぶりを綴った番組。

京都とイギリスが入り混じったライフスタイルに心が躍り、録画して何度も視聴した思い出があります。

 

その当時はまだ両親と同居をしていなかったので、庭も自由に変え放題でした。私好みに変えることも簡単にでき、赤ちゃんの世話の合間に下手くそだけど、ベニシアさんの番組をヒントにしながら、花を育てること、庭を作ることを楽しみました。

 

時が経ち、私も復帰してまた二人目を出産。再び育休時間を経て、バリバリの職場へ戻る、を繰り返しているうちに、ベニシアさんが提案するような、ゆっくりと流れる生活をすっかり忘れてしましました。

 

そして番組も放送回数が減り、私の生活に「猫のしっぽ カエルの手」が消えていきそうになっていた昨日。

ベニシアさんが亡くなられたことを知りました。

 

この週末。他に書きたいこともありましたが、なんだかベニシアさんが心から離れず、ひとまず区切りをつけたくて、日記に記しています。

 

よく、人が亡くなっても、その人は他の人の中で生き続ける、と聞きますが、本当にそう思います。

ご本人とは何の接点もないこんなただのおばちゃんの私の中で、確かにベニシアさんは今もなお生きている。

 

今朝はブルーレイに焼いた昔の番組を一人で見ています。

 

娘さんと息子さんは今どうされているのかな?

 

私ももう少し歳をとったら、こんなふうに生活を楽しめるかな?今からでもできることがあるだろうなあ。

 

丁寧に暮らしたいけど、時間がない。

 

それを理由に「退職後の時間」を夢見ていますが、そんな毎日が本当にあるのかは不確実。

それなら今できることを今できる形で少しずつ楽しんだ方がいいんじゃない?

 

「猫のしっぽ カエルの手」をみながら、そんな思いに浸りました。

 

ベニシアさん。

日本を愛してくださり、たくさん素敵な暮らし方を教えてくださり、

ほんとうにありがとうございました。

LOVE。